一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター JC3:Japan Cybercrime Control Center


新型コロナウイルスに乗じた犯罪

2020年5月12日 作成
2020年5月25日 更新


給付金等に関する不審メール



     政府においては、新型コロナウィルス感染症における緊急経済対策の一環として、5月1日から特別定額給付金のオンライン申請受付が開始されております。
     一方で、携帯電話会社や運送系企業等を騙り、給付金の申請等に関する不審メールから当選詐欺とみられるサイト等へ誘導されるものや、銀行を騙り、給付金の受給等に関するSMSから銀行のフィッシングサイトへ誘導されるものが確認されております。
     今後も、給付金等に関するメール等により、巧妙なフィッシングサイトへの誘導に用いられる可能性があり、注意が必要です。

  1. 当選詐欺サイトへ誘導する不審メール

  2.  給付金等を騙ったメールについては、インターネット上において3月頃から確認されておりました。不審メールにおいては、携帯電話会社や運送系企業等を騙り、給付金の申請や書類の受取等のため、リンクにアクセスするよう促すといった内容となっております。
     また、同リンクへアクセスすると当選金額1,800万円と記載されたウェブページが表示され、銀行名、口座番号や氏名等を入力するように促されます。

    不審メール
    図:不審メール

    当選詐欺とみられるサイト
    図:当選詐欺とみられるサイト

  3. 銀行のフィッシングサイトへ誘導するSMS

  4.  インターネット上において、銀行を騙り、給付金等の受給のための振込先口座の本人確認をするとした内容のSMSが確認されております。
     SMSのリンクからは、銀行を騙ったフィッシングサイトへ誘導され、インターネットバンキングのアカウントやパスワード情報等の窃取を狙っているとみられます。

    給付金等に関するSMSより誘導されるフィッシングサイト
    図:給付金等に関するSMSより誘導されるフィッシングサイト

  5. 被害に遭わないために

  6.  給付金に関して、市区町村や携帯電話会社等のメールからURLをクリックさせ申請手続きを求めることはないことから、そのようなメールのURLはクリックをしないようにしてください。
     また、このように犯罪者は、利用者の関心が大きい内容のメールから巧みに誘導するといった手口が常套手段であることを踏まえ、あらかじめ企業等のウェブサイトにおいて、不審メールの注意喚起やメールのURLから個人情報等を入力しないといったことを確認することが重要です。
     銀行を騙ったフィッシングへの対策については、こちらもご参照ください。


<関連情報>

全国銀行協会