これまで確認されている脅迫メール(※)には、様々なバリエーションがありますが、
・ 受信者のメールアカウントにアクセスしたと主張する
・ パソコン等をトロイの木馬と呼ばれるマルウェアに感染させて、保存されているデータやウェブ閲覧履歴等を収集したと主張する
・ 受信者の性的な画像・動画を撮ったと主張し、インターネット上に公開されたくなければ、一定時間内にビットコインを送信するよう脅迫する
・ 受信者の行動を追跡していると主張し、警察や友人に相談しないように脅す
などの特徴がみられることがあります。
(※ 脅迫メールの具体例については、ページ下部を参照してください。)
また、
・ 送信元アドレスを受信者のメールアドレスと同じものに偽装する
・ 過去の脅迫メールでみられた機械翻訳のような日本語が少なくなり、絵文字を使ったり記述を具体的にしたりするなど、より自然な日本語にしている
・ メール本文が日本語であれば日本円、韓国語であればウォン、英語であれば米国ドル等と、言語に合わせた通貨単位で脅迫している
など、信ぴょう性を高めようとする手法も一部の脅迫メールで確認されています。
こうした脅迫メールは、不特定多数に送信されている架空請求メールです。受信しても慌てず、無視しましょう。
見かけ上の送信元アドレスの偽装は、一般的によくみられる手法ですので、自身のメールアドレスからメールを受信しているように見えても、冷静に対処しましょう。
また、このような脅迫メールに対しては、市販のウイルス対策ソフト・メールのフィルタリング機能でも対策が講じられているため、その導入や最新の状態への更新による被害の未然防止対策もご検討ください。
万一、こうした脅迫メールによる被害に遭った場合には、速やかに最寄りの警察署等へご相談ください。
JC3に情報提供のあった脅迫メールの例
IPAで確認された脅迫メールの例
(出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「安心相談窓口だより」から
「図6:恐喝メール(日本語)の例3 2021年3月29日確認」を転載)