JC3では、代金を支払っても商品が届かなかったり、個人情報やクレジットカード情報等が盗み取られるといった被害につながる悪質なショッピングサイト等による被害軽減を図るため、各種取組を実施しております。
その取組の一つとして、一般社団法人セーファーインターネット協会の悪質ECサイトホットライン(ECサイトホットラインはこちら)に通報のあった悪質なショッピングサイト等について、分析を行い、フィルタリング事業者、セキュリティ事業者等に提供を行っております。
同協会への通報を通じて、JC3で把握した悪質なショッピングサイト等について、以下のとおり統計をまとめました。
2020年中に、セーファーインターネット協会の悪質ECサイトホットラインに通報され、JC3へ共有された悪質なショッピングサイト等の通報件数は、10,095件となっており、2019年中の7,764件と比べ、2,331件(約30.0%)増加しました。
2020年中に増加した背景として、新型コロナウイルス感染症の影響により、インターネットショッピングを利用する人が増えたためと考えられます。
通報の際に「どのようにそのサイトを知りましたか」との質問に対して、2020年及び2019年のいずれにおいても、「インターネットの検索結果」の回答が最も多く、2020年6,473件、2019年4,856件となっておりました。
また、「どのようなデバイスでそのサイトを知りましたか」との質問に対して、2019年中は「PCブラウザ」の回答が3,380件と最も多かったですが、2020年中は「スマートフォンブラウザ」の回答が4,112件と最も多くなっておりました。
通報の際に、「悪質ECサイトを利用した」として、「商品購入時にご自身が選択された代金のお支払いを教えて下さい。」との質問に対しては、2020年及び2019年のいずれにおいても、「銀行振込」の回答が最も多くなっておりました。
2020年中においては、新型コロナウイルスの影響により、マスク等の衛生用品や、ゲーム機等の巣ごもり消費関連の商品を検索して、悪質なショッピングサイトへ誘導されてしまい、振り込んでしまうなどの通報がみられました。
こうした情勢に乗じた悪質なショッピングサイトも確認されており、マスクを専門に販売するように見せかけたWebサイトや、ゲーム機を販売するように見せかけたWebサイトが確認されました。
また、正規のショッピングサイトを模倣した悪質なショッピングサイトも複数確認されたほか、悪質なショッピングサイトへ誘導する手段として、広告表示によって誘導されたとする通報が多くみられるなど、巧妙な手口を確認しております。
悪質なショッピングサイト等による被害にあわないためには、市販のセキュリティ対策ソフト・フィルタリングソフトを導入した上で、初めて利用するショッピングサイトの場合には、
を確認することが重要です。
例えば、こうした悪質なショッピングサイト等には、
といった特徴がみられます。
万一、悪質なショッピングサイト等による被害に遭った場合には、速やかに消費生活センターや最寄りの警察署等へご相談ください。
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