一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター JC3JC3 : Japan Cybercrime Control Center

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公開日:
2025.12.25

オンラインゲームの利用におけるトラブル調査最終報告

 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)では、警察やサイバー防犯ボランティア協力の下、オンラインゲーム等の利用におけるトラブル実態把握のためのアンケート調査(匿名)を行い、753名の方から回答をいただきました。

 アンケートでは、14項目の質問を実施し、集計結果よりオンラインゲームで遊ぶ人々が少なからず何かしらのトラブルに遭遇していることが判明し、オンラインゲームに関するトラブルに遭っても相談していない方の割合が3割を超える状況であることが明らかとなりました。

 最終報告として11項目の集計結果について報告いたします。

 最近では、高校生がオンラインゲームで知り合った人物に海外へ連れ出されて特殊詐欺のグループに入れられていた事案、オンラインゲームの延長でオンラインカジノを利用した事案、リアルマネートレード(RMT)サイトがマネーロンダリングに利用されている可能性があることが報道される等、オンラインゲームを取り巻く環境では様々な危険性があると考えられます。今回のアンケートがそうした現状認識や関係者の方による対策等に活用してもらえれば幸いです。

 今回の調査では、警察庁及び都道府県警察の協力を得て、サイバー防犯ボランティアの方々等から回答を得ることができました。この場を借りて感謝申し上げます。

アンケート協力者の年齢比

オンラインゲームの利用状況

 本アンケート調査では、9割以上の回答者がオンラインゲームの利用経験がありました。

トラブル経験

回答者753人の内「オンラインゲームに関するトラブルに巻き込まれたことがある」と回答した人が44人いました。

トラブルに遭ったプラットフォーム

 トラブルに遭遇したプラットフォームについては約半数である49%をスマートフォンのゲームアプリが占め、PCゲームが37%、据え置き型ゲーム機が14%との回答でした。

トラブル内容

 ゲーム内チャットなどのコミュニケーションにまつわるトラブルが約半数を占めていますが、アカウント乗っ取りやDDoS攻撃、リアルマネートレードのトラブルに巻き込まれるケースも3割程度見られました。

具体的な被害内容

 チャット機能などの交流機能を通じて暴言を吐かれるなどの被害に遭うケースが多く見られている一方で、フィッシングやアカウント乗っ取りなどの被害に遭ったとの回答が複数人から得られました。

トラブル解決に向けた行動

 トラブル解決に向けて取った行動については、「ゲーム会社に連絡した」32%、「友人、警察、両親・家族に相談した」16%、「アカウントを削除した」5%との回答が得られました。一方で、「何もしていない」との回答も34%にのぼりました。

トラブル解決結果

 トラブルに関しては、66%の方が「解決した」と回答しており、残りの 34 %は未解決(「継続中」を含む)と回答しています。

相談先

RMT利用状況

 RMTについて「自分で利用したことがある」9%、「利用した家族・友人・知人を知っている」3%、「興味はあるが、利用したことがない」5%との回答でした。

RMT利用方法

 RMTを自ら利用した、または家族などの利用を見聞きしたことがあると回答した方のうち、利用方法として最も多かったのはSNSで、全体の49%を占めていました。次いで、RMTサイトおよびゲーム内チャットがそれぞれ15%を占めていました。

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