フォーラムにご参加いただいた皆様への御礼に続いて、サイバー犯罪に立ち向かう協働の輪を広げるためのJC3フォーラムの役割、多種多様のサイバー攻撃に対して様々な組織が協働していくことの重要性等について述べさせていただきました。
2021年3月12日、当法人が主催するフォーラムをオンラインで開催し、約500名の方々に視聴していただきました。
「サイバー犯罪の特定・軽減・無効化」をテーマに、以下のご講演をいただきました。
フォーラムにご参加いただいた皆様への御礼に続いて、サイバー犯罪に立ち向かう協働の輪を広げるためのJC3フォーラムの役割、多種多様のサイバー攻撃に対して様々な組織が協働していくことの重要性等について述べさせていただきました。
アメリカ大統領選挙における機密情報が暴露された事案等を踏まえながら、日本を含めた諸外国のサイバーセキュリティの位置付けをご紹介いただきました。
講演では、中央アジアやインドの覇権をめぐる帝政ロシアと大英帝国とのかつての対立関係を表す「グレートゲーム」になぞらえ、サイバースペースをめぐる「サイバーグレートゲーム」の始まりについてご説明いただきました。
また、グレートゲームにおいて重要な地域と位置付けられてきた「ハートランド」に関連して、サイバーグレートゲームにおけるその捉え方についてもご説明いただきました。
サイバー犯罪をめぐる近年の情勢として、サイバー犯罪の発生や検挙の状況、新型コロナウイルスに関連したサイバー犯罪の概要のほか、都道府県警察が検挙したスマートフォン決済サービスを悪用した事案を取り上げ、警察におけるサイバー犯罪の取締りや被害防止対策等についてご説明いただきました。
また、不正トラベルの事案を題材として、警察とJC3が連携して行っている様々な取組についてご説明いただきました。
JC3の米国パートナーであるNCFTAから、組織・活動の概要に加え、国際的なランサムウェアの動向について録画講演の形でご紹介いただきました。
講演では、ランサムウェアの歴史を紐解くところから始まり、データの暗号化に加えてデータの窃取も行って、それを公開すると脅して身代金を要求する最近の手口について、感染の手口から脅迫の手段までご説明いただきました。
また、そうしたランサムウェアの脅威を軽減するための考察や、2021年におけるトレンド予測についてもご説明いただきました。
暗号資産は、取引額ベースの割合としては大きくはないものの、利便性や匿名性などから悪用されるケースがあることを踏まえ、2020年の暗号資産に係る犯罪動向をご紹介いただきました。
講演では、ブロックチェーン上の情報を基にした暗号資産の資金移動の追跡手法を概説いただきました。
さらに、その手法を元にした分析の結果として、暗号資産が関わった犯罪の累計、悪用された暗号資産が最終的に移転される場所等についてご説明いただきました。
JC3の英国パートナーであるCDAから、組織・活動の概要に加え、英国における金融機関や法執行機関等との連携の在り方について、録画講演の形でご紹介いただきました。
講演では、CDAにおいてメンバーとどのような機会・頻度で連携を行っているかについて一般的なご説明をいただくとともに、具体的な事例として、最近の脅威である二重脅迫型のランサムウェア、スミッシング等に対し、どのような戦略を組み立て、メンバーの金融機関や法執行機関と連携して対処しているかについてご説明いただきました。
近年の諸外国のサイバー攻撃等の脅威の紹介に加え、近い将来のサイバー脅威を予測する上でのポイントと対応への勘所についてご紹介いただきました。
講演では、サイバー攻撃に関する諸外国の特徴や動向についてご説明いただくとともに、サイバー空間の脅威が増大するなかで、サイバー攻撃のリスクに対する考え方や心構え等についてご説明いただきました。
2020年におけるサイバー脅威とインシデントを振り返るとともに、今後の動向とゼロトラストを前提としたセキュリティ対策方針についてご紹介いただきました。
講演では、IBM X-Forceが2020年中に観測したサイバー脅威に関し、ランサムウェアの手口や悪用された脆弱性、Linuxを標的としたマルウェア、新型コロナウイルスに関連するフィッシングキャンペーン等についてご説明いただきました。
また、そうした脅威の動向を踏まえた上で、デジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に加速している中、企業や経営者に求められるサイバーセキュリティ対応戦略についてご説明いただきました。
JC3の活動について、フィッシング対策を具体例とともに紹介させていただき、近時のサイバー犯罪対策としての官民連携の重要性等について述べさせていただきました。
※ご講演者の所属、役職はフォーラム開催時のものです。
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