一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター JC3JC3 : Japan Cybercrime Control Center

JC3 Forum 2023

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JC3 Forum 2023 レポート

「サイバー犯罪の特定・軽減・無効化」をテーマに、2023年3月16日(木)にオンライン配信形式で開催されたJC3 FORUM2023。
400名を超える多くの方にご参加いただきました。

開会のご挨拶

一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター
代表理事  堺 和宏

フォーラムにご参加いただいた多くの皆様への御礼に続き、サイバー空間における脅威の深刻化、複雑化が進む昨今の情勢を踏まえ、産学官連携を推進するJC3の役割や、2014年11月に活動開始以来続けてきた本フォーラム開催意義、多種多様のサイバー攻撃に対して様々な組織が協働していくことの重要性等について述べさせていただきました。

基調講演「サイバー攻撃被害に関する情報の共有・公表の意義と課題」

東京都立大学
教授 星 周一郎氏

攻撃被害の防止等にとって重要なサイバー攻撃被害に関する情報の適切な共有・公表。その有益性と併せて考えるべき被害者・被害組織の保護の必要性などの観点について、NISC・サイバーセキュリティ協議会で開催された「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス検討会」での議論を踏まえ、対応のあり方についてご説明いただきました。

講演「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査について」

一般社団法人 日本損害保険協会
業務企画部 課長 井川 文作 氏

(一社)日本損害保険協会が今年度実施された「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査」の結果を基に、中小企業におけるサイバーリスクへの認知度や意識、昨今注目を集める「サイバー保険」の概要や保証内容、中小企業における加入状況等についてご解説いただきました。

講演「実戦演習にみる脅威アクターの戦力分析と対応策の勘所」

株式会社サイント
代表取締役  岩井 博樹 氏

現在、世界共通課題となっているセキュリティ人材不足。国境を越え各国で行われている人材の争奪戦の実情や、これらの事象に関連する社会情勢とサイバー活動を行う脅威アクター同士の関係性の変化を踏まえ、近年気になる各国のサイバー活動の解説や、今後予想される課題等についてご解説いただきました。

トークセッション「偽ショッピング対策 ~産学官連携による偽ショッピングサイト対策~」

トークセッションの様子

正規のショッピングサイトを模倣するなどし、利用者から購入代金を騙し取ったり、粗悪品を販売したりするために作られた偽ショッピングサイトがインターネット上にて確認されています。本トークセッションでは、JC3を中心とした産学官連携にて取り組みを進めている偽ショッピング対策の取り組みと、それによって見えてきた実態についてそれぞれの立場からご紹介いただくとともに、今後の展望についてお話いただきました。

  • 登壇者:
    情報セキュリティ大学院大学 准教授 橋本 正樹 氏
    トレンドマイクロ株式会社 シニアセキュリティスペシャリスト 嶋村 誠 氏
    日本サイバー犯罪対策センター 大野 克巳

特別講演「警察におけるサイバー事案対策とJC3との連携」

警察庁 サイバー警察局
局長 河原 淳平 氏

情報通信技術の発達や社会のデジタル化の進展により、重要な社会経済活動が営まれる公共空間へと進化しているサイバー空間。一方で、インターネットバンキングに係る不正送金事犯やランサムウェアによる被害が増加するなど、その脅威は極めて深刻な情勢が続いています。本講演では、コロナ禍で加速する社会構造の変化やサイバー空間を巡る脅威の情勢、サイバー警察局の新設による警察の対処能力向上と官民連携に関する取組や今後の展望について、JC3との連携についてご説明いただきました。

閉会のご挨拶

日本サイバー犯罪対策センター
業務執行理事 櫻澤 健一

本フォーラムにて貴重な知見をご教示いただいた登壇者の皆様とフォーラムにご参加いただいた多くの方々への御礼とともに、JC3の日々の取り組みや目指す姿、今後のご支援、ご協力のお願い等について述べさせていただきました。


※ご講演者の所属、役職はフォーラム開催時のものです。

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