一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター JC3JC3 : Japan Cybercrime Control Center

JC3Forum2025

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JC3 Forum 2025 レポート

2025年5月13日(火)神田明神ホールにおきまして、当法人が主催するフォーラムを開催し、252名の皆様にご来場いただきました。10回目となる本フォーラムでは、設立10周年記念行事といたしまして、今までの活動とこれからの方向性についてご紹介するとともに、JC3の活動にご貢献いただいた方々へ感謝状の贈呈式を行いました。また、サイバー脅威の情勢と警察の取組について、そして昨今関心の高まっているAIをテーマとした以下のご講演等をいただきました。

開会のご挨拶

一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター
代表理事 中谷 昇

フォーラムにご来場いただいた皆様への御礼に続いて、産官学の連携を通じ、推進してきたサイバー脅威への包括的な取り組みや、脅威の根本的な解決に向けた協働の重要性と協働の輪を広げるJC3の取組みと、国内外の関係機関との連携による脅威情報の共有強化や、具体的な対策事例について述べさせていただくと共に、10周年を迎えた今年を「第二の創業」と位置づけ、信頼される連携のハブを目指すというJC3の今後の方向性についてお伝えいたしました。

講演「JC3これまでの10年」

一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター
事務局長 中村 悦也

設立から10年の間、携わりのある皆様からのアンケートを取り入れ、JC3の主な活動成果に加え、会員数や新規事業、事務局体制、経理上の推移、情報基盤や情報発信、共有情報、ワーキンググループやプロジェクト等をご紹介いたしました。日本版NCFTAとして、サイバー領域の官民連携のハブとしてのこれまでの取組みについて振り返り、これからの活動の方向性と期待についてお伝えいたしました。

感謝状贈呈式

JC3の設立から10年の間に様々な取組を進めてまいりました。これらの中で、設立から現在までの多大なる支援、金融犯罪対策・脅威情勢の把握の枠組を確立・推進、研修・サービスの開発・展開など長期にわたりご貢献いただきました6名の方々の功績をご紹介するとともに、感謝の意を込めて感謝状を贈呈いたしました。

講演「AI時代のサイバー犯罪者と捜査官」

株式会社NTTデータグループ
エグゼクティブセキュリティアナリスト
新井 悠 氏

昨今のサイバー犯罪者のAI悪用傾向についての紹介と、海外における捜査AI支援サービスと製品の現状、AIサイバーセキュリティの最新動向の具体例をお話いただきました。犯罪者向け生成AIの利用や悪用情報の売買が盛んであること、捜査官向けのAI活用にも課題があるため、対策面でAIをさらに活用し、サイバー犯罪者に対抗してく必要性があることをご講演いただきました。

特別講演「サイバー空間をめぐる脅威の情勢と警察の取組」

警察庁長官官房 審議官
阿部 文彦 氏

金融サービスを悪用したサイバー犯罪の情勢として、インターネットバンキング・ボイスフィッシング・クレジットカード不正利用の現状について、そして事業継続に支障を及ぼすサイバー攻撃の情勢として、ランサムウェア・DDoS攻撃による被害の概況をご説明いただきました。またそれに伴う対策方法と能動的サイバー防御としての警察の対処能力の強化の取組についてご講演いただきました。

講演「JC3これからの10年について」

一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター
業務執行理事 櫻澤 健一

サイバー空間の脅威の現状と、それに対するJC3の各グループの活動や警察・政府・国際機関・民間企業との連携強化についてご紹介するとともに、今後の課題と展望として国民のサイバーリテラシー向上と安全・安心な社会の実現に向け、会員の皆様と共に更なる活動の拡大に向け取り組んでいくための抱負と目標をお伝えいたしました。

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