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公開日:
2021.12.21

JC3コラム ー偽ショッピングサイト編

「JC3コラム」では、最近のサイバー犯罪の手口・情勢やJC3の活動に関する情報を、JC3事務局員が一般の方向けにわかりやすくお届けします。

あれ?買ったはずの商品が届かない!
~偽ショッピングサイトに注意!~

こんにちは。JC3事務局です。
今回のコラムでは、偽ショッピングサイトについてお話したいと思います。

早速ですが、皆さんの中にも、インターネットで買い物をする方は非常に多いと思います。
お店に行かなくても、家にいながらにしてパソコンやスマホで買い物ができ、品物も届いてしまうなんて、とても便利ですね!

インターネットショッピングの落とし穴!?

しかし、そんな便利なインターネットショッピングにも、とても怖い落とし穴があります。
そう。星の数ほどあるインターネットショッピングサイトの中には、ショッピングサイトを装いながら、そこでお買い物をしてお金を払っても品物を送ってこないことや、粗悪品、空箱を送ってくるような悪質なサイト、いわゆる偽ショッピングサイト!が沢山あるのです。
まさか自分はそんなサイトに遭遇することはないだろうと思っているあなた!そんなことはありません。偽ショッピングサイトはあなたが思っている以上にインターネット上に大量にはびこっており、あなたの身近にあるのです。

偽ショッピングサイトにはどうやって遭遇してしまうのか

それでは、偽ショッピングサイトにはどのように遭遇してしまうのか、見ていきましょう。
皆さんはインターネットで買い物をするとき、どうやってお店や品物を探しますか?
大手・著名なショッピングサイトやアプリを利用して買い物をすることも多いと思いますが、それより安いものを探そうと、インターネットで検索したりすることはありませんか?
レアな商品が著名なショッピングサイトで見つからず、インターネットで検索をするようなこともあると思います。
そんなときに偽ショッピングサイトはあなたのそばに忍び寄ってきます。
「インターネット検索したら検索結果のトップ付近に出てきた」、「SNSの広告として出てきた」からと言って必ずしも信用できるものではありません。そういうところに出てくる偽ショッピングサイトもあるのです。
検索結果や広告に出てきた見ず知らずのショッピングサイトを訪れたところ、なんとそれが偽ショッピングサイトで、商品を購入しても、お金だけ取られて商品が届かないという被害が大変多く発生しています。
また、お金を取られてしまうという被害だけでなく、入力した個人情報を抜き取られてしまう被害に遭う恐れもあります。

以下のリンクは、偽ショッピングサイト等に関する統計情報の記事です。その中の、1.悪質なショッピングサイト等に関する通報状況(1)通報件数を見てみると、2020年には1万件を超え、最近でも右肩上がりで増えていることがわかります。それだけ、偽ショッピングサイトに出会う、又は被害に遭う方が多いのです。

悪質なショッピングサイト等に関する統計情報(2021年上半期)

このように、偽ショッピングサイトはいつ目の前に現れてもおかしくない、非常に身近な存在ですので、初めて見るようなショッピングサイトを利用する際は注意することが重要です。

被害に遭わないための対策はあるの?

では偽ショッピングサイトの被害に遭わないためにはどのような対策をしたら良いかについてお話します。

まず挙げられることは

  • 利用しているパソコンやスマートフォンにはセキュリティ対策ソフトを入れる
  • 怪しいショッピングサイトは利用しない 

ということです。

セキュリティ対策ソフトについては、様々な製品がありますが、悪質なサイトをブロッキングする機能のある製品であれば、利用者が悪質なサイトにアクセスしようとしたときにブロックして警告してくれるので、サイトを訪れる前に気づくことができます。
※全てを必ず検知できるわけではありません。

次に、「怪しいショッピングサイトは利用しない」ということですが、「それが簡単にできれば苦労はないよ」と思われるかもしれません。ごもっともです。
確かに、怪しいサイトかどうかを見分けるのは難しいですね。
ここで、怪しいかどうか見分けるためのポイントを3つご紹介したいと思います。
ただ、ここでお話することは絶対的な基準ではありませんので、あくまで目安として、偽ショッピングサイトかどうか判断するための参考としていただければと思います。

まず一つは、

  • 怪しい日本語の記載があるかどうか

次は、

  • 全商品の価格が軒並み、非常に安い

ということです。
犯罪者は、「物はなるべく安く買いたい」という買い物客の心理につけ込んできます。

この画像のサイトのように、全商品が半額以下というのは通常なかなかありませんね。このような異常な価格を設定しているようなサイトも注意が必要です。

最後に一つご紹介したいのは、

  • 支払い方法が銀行振込のみ

というようなサイトです。
中には、「クレジットカード払い可能」「コンビニ決済可能」「代引き可能」等と説明しておきながら、いざ購入するときは銀行振込でしか支払いできないようなお粗末なサイトもあります。
今時、支払い方法が銀行振込だけというようなショッピングサイトはなかなかありません。
犯罪者が偽ショッピングサイトを使ってお金をだまし取る手口として、銀行口座にお金を振り込ませ、商品は送らないという手口が非常に多く見られます。
ですので、「銀行振込」でしか支払いができないようなショッピングサイトは注意してください。

おわりに

以上、おつきあいいただきありがとうございました。

便利なインターネットショッピングにも、偽ショッピングサイトという危険が潜んでいるということと、その対策方法をご紹介させていただきました。

クリスマスも近づいて参りました。私は娘へのプレゼントをインターネットショッピングで探したいと思います。
もちろん、偽ショッピングサイトでは絶対に購入しないように気をつけつつ。
それでは、皆様も楽しいインターネットライフをお送り下さい!

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