「JC3コラム」では、最近のサイバー犯罪の手口・情勢やJC3の活動に関する情報を、JC3事務局員が一般の方向けにわかりやすくお届けします。
「登録内容について確認を」というメールやSMSを受信し、案内されているリンク先をブラウザでアクセスすると、そこにはID、パスワードを入力する画面が… 個人情報を入力させようとする画面、それはフィッシングサイトかもしれません。絶対にリンクからアクセスしてはいけません。
ところで、自身が利用している銀行(インターネットバンキング)やクレジットカード会社のオンラインサービスに登録している個人情報はとても重要ですよね。その情報を確認するにはどうすれば良いでしょうか?
インターネットバンキング等のオンラインサービスを利用する時は、必ず公式Webサイトからログインしてください。そのため、あらかじめブラウザのブックマーク(お気に入り)に登録しておくと便利です。
メールアドレスは日常利用しているものを登録しましょう。各種オンラインサービスの利用時や設定変更時、その都度メールでお知らせしてくれます(注:利用しているオンラインサービスの機能によります)。自身に身に覚えのない操作・内容の通知を受信した際は、第三者の悪用が懸念されます。そのような時は、直ちに銀行やクレジットカード会社の緊急対応デスクに電話し確認しましょう。
なお、自身のメールアドレスを変更した際は、忘れずに再設定しましょう。
また、銀行口座の入出金明細やクレジットカードの利用明細は定期的に確認し、身に覚えのない支払い等が無いことを確認しましょう(ご自身の使い過ぎも要チェック?)。
ログイン時のパスワードは他人に知られてはいけません。次のような点に注意してください。
最後の注意点は、クラウド上のサービス等が不正にアクセスされ、保存していた情報が丸ごと悪用される危険性があるためです。例えば、クラウド上に情報を保存する、メモアプリや表計算ソフト等の利用は要注意です。
スマートフォンを利用している人は(且つスペックも十分あれば)公式スマホアプリを利用すると便利です。公式Webサイトの説明に従い初期設定は必要ですが、一度設定を完了すれば、手元のスマートフォンで各種機能が利用できます。この時、多要素認証(例えば指紋等を用いる生体認証)が使える場合は是非利用してください。公式スマホアプリには様々な機能がありますが、インターネットバンキングの場合は、残高口座や入出金明細の確認、クレジットカードの場合は、利用明細の確認が簡単に行えるようになります。
これで安心して便利に使える環境が整いました。あとはフィッシングメールに注意してリンクをクリックしなければ大丈夫!?
という訳ではありません。インターネットバンキングの公式アプリが使えるようになり、手元のスマートフォンで振込できる環境では、利用する側は振込時は毎回注意する必要があります。例えば、偽ショッピングサイトで品物を購入してしまうと、支払い方法として口座振込が指定される場合があります。「早く買わなきゃ売り切れるかも!」と、慌ててスマートフォンから振り込まないように。
また、テクニカルサポート詐欺にも注意が必要です。インターネット利用中に警告音と共に「ウイルスに感染しました」と画面表示があり、画面に表示されたサポート窓口の電話番号へ架電すると、コンビニエンスストアで電子マネーを購入させられる手口です。最近では支払い方法として口座振込が指定されることもあります。絶対に電話しないでください。
時間が取れる時に、利用している金融機関等のオンラインサービスについて点検しておきましょう。私も年末年始の期間中、利用しているサービスについて正しくメールアドレスが登録されているか、また、各種セキュリティの設定について確認しておこうと思います(あと、万が一、キャッシュカードやクレジットカードを紛失してしまった時に備え、緊急連絡先を確認しておこうと思います)。
銀行やクレジットカード会社を騙る偽メール・SMSは引き続き注意が必要です。インターネットを利用する際は様々な注意点がありますが、あらかじめ手口を知っておくと安心です。最新の注意事項は、公式Webサイトや公式スマホアプリでお知らせがありますので、参考にしながら被害に遭わないように注意してください。
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