JC3では、一般社団法人セーファーインターネット協会の悪質ECサイトホットライン(https://www.saferinternet.or.jp/akushitsu_ec_form/)に対する通報内容を分析し、フィルタリング事業者、セキュリティ事業者等へ情報提供を行っております。
2022年の統計及び特徴的な事象は次のとおりです。
(1) 悪質なショッピングサイト等の通報件数
2022年に、セーファーインターネット協会からJC3へ共有された悪質なショッピングサイト等の通報件数は、28,818件となっており、2021年中の17,878件と比べ、10,940件増加しました。増加した背景として、悪質なショッピングサイトに気がつく機会が増えていることに加え、通報への関心が高まってきたことも考えられます。
悪質なショッピングサイト等の通報件数(セーファーインターネット協会からJC3へ共有されたもの)
悪質なショッピングサイト等の通報件数(セーファーインターネット協会からJC3へ共有されたもの)
(2) 悪質なショッピングサイト等を知った経緯
通報の際に「どのようにそのサイトを知りましたか」との質問に対して、各年共に「インターネット検索結果」の回答が最も多く、2022年は前年比で約1.4倍の増加となりました。「その他」の回答も増加していますが、顧客又は外部からの情報提供によるものが多く見られました。
(無回答は除く)
悪質なショッピングサイト等を知った経緯
(3) 支払い方法
通報の際に、「悪質ECサイトを利用した」として、「商品購入時にご自身が選択された代金のお支払い方法を教えて下さい。」との質問に対しては、2022年は2021年同様、「銀行振込」が最も多い割合となっています。「その他」の支払い方法には、代金引換がありました。
(無回答は除く)
支払い方法
通報のあったサイトは、実在する企業のサイトを模倣したものや、架空の企業を騙るものがありました。サイトの特徴としては、正規サイトに酷似したものから、販売元の連絡先が確認できない不審なサイトまで多種多様の通報がみられました。これらのサイトは、インターネット検索結果の上位に表示されることがあります。他には検索エンジンに表示された広告又はSNSを利用中の広告から表示されることもあります。
悪質なショッピングサイトは、身近に存在する危険と言えます。
悪質なショッピングサイト等による被害に遭わないためには、市販のセキュリティ対策ソフト・フィルタリングソフトを導入した上で、初めて利用するショッピングサイトの場合には、次の事項について確認してください。
また、次の特徴を有するショッピングサイトの利用は、注意が必要です。
万一、悪質なショッピングサイト等による被害に遭った場合には、速やかに最寄りの警察や消費生活センター等へご相談ください。
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